「新しい株式投資論」

山崎元氏は証券会社の影響下にある経済評論家の中ではまともな事を言っている数少ない人だと思っていてブログも楽しく読まさせてもらっています。
著書「新しい株式投資論 合理的へそ曲がりのすすめ」を読んだのでメモを。

基本的に山崎氏の著書は、一般的に言われているようなセオリーを否定するパターンで書かれている事が多く
「これはこういう風に言われているけれど一概にそうとは言えない、なぜならば実はこうなのだからです。」
というパターンになりがちで繰り返されるとちょっと飽きるんだけど
投資で「ダマされない」ことを第一に考えるとこれは読んでおいて損はない。

第四章「ゲームとしての株式投資再論」はアンチテーゼではない部分もありつつ
ではどするか。という部分から株式投資ゲームのコツまで踏み込んでいて面白かった。

あと本題には関係ないけど、ケインズバイセクシャルだったというのにはびっくり。


著者がファンドマネージャー時代の上司の口ぐせ
「相場が頭でやるものなら、東大には蔵が建つ」
は面白くて印象的。